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2008年 オーストラリア
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オーストラリアに誕生したボーンフィッシュフラット
エクスマウス/ニンガルーリーフ
エクスマウスのページ

2008年8月 エクスマウス 遠征報告


 タスマニアでトラウトガイドをしている友人から、「休暇で訪れたオーストラリアの西海岸でボーンフィッシュを釣ったよ」とeメールが届いた。そこには美しいターコイズブルーのフラットで彼自身が巨大なボーンフィッシュを持った写真が添付されていた。その場所の名前はエクスマウスと書かれてあった。オーストラリア初のボーンフィッシュフラット誕生ということになるかもしれないなあと、そのときは漠然と思った。



 その1年後、彼はとうとうタスマニアのロッジを売り、エクスマウスに移住してしまった。熱狂的なフライフィッシャーマンの彼にとって、エクスマウスのボーンフィッシュはタスマニアのブラウントラウトを凌ぐ魅力があったのだろうか。以降、彼からはボーンフィッシュだけでなく、ゴールデントレバリーやパーミット、クイーンフィッシュなど、非常に魅力的な、海のフライフィッシングには最高のターゲット達の写真が度々送られてきた。



 居ても立ってもいられなくなり、8月初旬に現地に向かった。エクスマウスの町から北に半島を周り、外洋側のニンガルーリーフからボートを降ろした。そこにはあの写真に写っていた美しいターコイズブルーの海が広がっていた。



 エレキモーターで流しながら注意深く水面や水中を見ていると、ボラとは明らかに違う魚影が現れ、ボートの下を通過して行った。進行方向にキャストをしてフライが沈むのを待っていると、突然ロッドが絞り込まれた。ナイスサイズのゴールデントレバリーだった。



 次はなんとか本命のボーンフィッシュとの初対面を果たしたい。何度かはそれらしき群れを追いかけた。白い砂底がかすかにグレーに曇っている一帯があり、それがボーンフィッシュの群れだということだが、魚体自体は見えない。そのグレーゾーンは移動が早くなかなか射程距離に入らないし、底の色に溶け込んですぐに見失ってしまった。



 ある程度水深がある場所をボートで流していくと、遠くに例のグレーゾーンが見えた気がした、と思ったら、突然ボートの真下に大きな魚影が数匹現れた。群れはこっちに向かって来ていたのだ。



 リトリーブする間もなくすぐにロッドがしなり、勢いよくリールが逆転した。その後ラインが出たり入ったりを繰り返しながらボートの真横に魚体が浮いた。無事ネットに収まったその魚体にメジャーをあてると、その体長はなんとジャスト80センチもあった。西オーストラリアのボーンフィッシュとの初対面を果たすことができた。



 オーストラリア唯一のボーンフィッシュフラットは存在した。今回は現地の真冬にあたり、水温の低さに苦労させられた釣行だったが、2009年のゴールデンウィークに再度挑戦したのでその模様も追ってレポートしたい。



エクスマウストラベルメモ
場所について:
オーストラリア西海岸、パースから北に1200km。もともとは軍事利用のために町がつくられ、現在ではパースからの越冬リゾート地として人気。パースが真冬にあたる8月が最も観光客で賑わう。マリンスポーツが盛んでフィッシングボートを牽引している車も多い。町には小さいがショッピングモールがあり、スーパーマーケットにレストラン、土産物屋と便利に過ごすことができる。釣具店もあり品揃えも豊富。

アクセス:
西オーストラリア最大の都市パースから航空便で約2時間。空港から町の中心までは陸路約45分。町から外洋〜湾内の様々な釣り場まで30分〜1時間

宿泊:
町には本格的なリゾートからモーテル、オートキャンプ場からバックパッカーまで宿泊施設は豊富。どこの宿泊施設も利用客で賑わっている。
気候:
1年中雨の少ない砂漠気候。


平均気温:
最低20℃(8月)  最高30℃(1月)


釣り場:
メインとなるのはエクスマウスの外洋のニンガルーリーフ。アウターリーフまで浅場になっていて、岸際から沖に数百メートルは白砂のフラットが続いている。
*ニンガルーリーフは国立公園となっていて、陸地から海まで自然保護が行き届いていて、陸ではカンガルー、エミュー、様々な種類のカラフルな鳥類、海ではジュゴン、ウミガメが多く見られる。

魚種:
ニンガルーリーフではボーンフィッシュ、ゴールデントレバリー、パーミット、ジャイアントヘリング、フエダイ、スナッパー、ジャイアントトレバリー
内湾ではクイーンフィッシュ、パーミット、パシフィックターポン、バラマンディ
オフショアではセイルフィッシュ、スパニッシュマッカレルなどが豊富。
*北に十数kmのミュリオンアイランドはGTのパラダイスらしい。

フィッシングシーズン:
1年中釣りはできるが、気温が快適な4月〜6月、9月〜10月にフライフィッシング目的で訪れる人が多い。11月からは内湾にセイルフィッシュの群れが入る。12月から水温が上がるとパーミットの群れが頻繁に見られる。

ボーンフィッシュ用タックル
ロッド:#8〜#10 9フィート
リール:バッキングラインが200m以上巻けるドラグ性能のよいもの
ライン:インターミディエート
*魚の付き場が深い時の為にファーストシンキングラインもあると便利。
リーダー:14〜20ポンド 9〜12フィート テーパーリーダー ナイロンまたはフロロカーボン
ティペット:14〜20ポンド ナイロンまたはフロロカーボン
フライ:#1〜#4クレイジーチャーリー、#1〜#4ボーンフィッシュバーガー、#1〜#2クラウザーミノー
*魚はフライを見慣れていないため、パターンは単純なものでよい。魚の泳ぐ層に早く到達できるダンベルアイの付いたものが有利。

携行品:
パスポート、現金、クレジットカード、下着(日数分+2枚程度)、長袖フィッシングシャツ、フィッシングパンツ、日焼け止め、変更サングラス、帽子、レインジャケット、手袋(日焼け対策用)、ボートシューズ(ウェーディング兼用)、防水バック、カメラ、薬


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