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タイメン フィッシング 2014年9月
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モンゴルレポート

2014年9月中旬、モンゴル・タイメンを狙っての釣行。
今回セレンゲ川を訪れました。
モンゴル中央部(ハンガイ山脈)に源を発してイデル川やデルゲルムルン、チョロート川をはじめ数々の河川が重なり、ロシアのバイカル湖へと注ぐセレンゲ川。
フィッシングキャンプはそのデルゲルムルン川との合流点の近くにありました。


ウランバートルよりは国内線で北西の町ムルンへ、そこから車でキャンプ地に向かいます。


しばらくはここ数年で繋がった舗装路を行き、途中から道を反れてラリーレースさながらのオフロードを走ります。


車は目的の一つだったロシア製UAZプルゴン。頑丈?なこの名車(壊れても手で治せるそうです)とにかくオフロードに強く、でこぼこ道、石の上、ぬかるみ、川の中も、どんな悪路であろうとお構いなしに走る。欠点は一つ、人が乗ることを忘れて作ってしまったらしく乗り心地は最悪。お尻を弾ませ、時折窓に天井にと頭をぶつけながら荒野を走り抜けます。


川のほとりに突然現れたロッジ。
温水シャワーに水洗トイレと設備も整っています。


モンゴル式住居、ゲルも完備。



ロッジではオーナーのペトロさんが出迎えてくれました。
すぐさまルアーを広げ釣り方のレクチャー。この時期は小さめのミノーが良いのだとか。


飾られた巨魚の写真に胸が高鳴ります。


翌朝、気温はマイナスを指していました。
季節は秋、昼間は20度を超えて気温差は激しいのです。



釣行初日は車で大きく移動し、ラフトボートを用いて主要なポイントを釣り下るスタイル。
まずは神様にご挨拶。時計回りに3周してお祈りをします。


釣りの支度を整えてよいよ4日間の釣行の幕開けです。
スタートはキャンプより上流へ車で2時間程のチョロート川との合流点。


ラフトボートで移動しながらテンポよく効率的に釣りをしていきます。



狭い川幅に深みのポイントで開始早々に釣れてきたのは良型のレノック。


大小問わずルアーをこのおちょぼ口がアタックしてきます。
外観は控えめな顔ですが口の中には鋭く尖った歯が並びます。


良さそうなところをミノーで探っていくと続けてお目当てのタイメンもヒット!


徐々に川幅が広くなり、トップウォーターでもキャッチ。


釣行中は常に絵に描いたような幻想的な景色が広がります。
たまに姿を現すのは牛か馬か羊かヤギ、人は稀。



しばらく釣り下り、デルゲルムルンとの合流地点では流れのヨレが出来て明らかに良さそうなポイントでタイメンのアタックが連発しました。


周辺も広く探るとつづいて大物がヒット!
途中川底にへばりついてピタッと動かなくなり下流側にテンションをかけると迫力の大ジャンプをみせ、更に下流へダッシュしドラグを唸らせた。
そんなグッドファイトを見せつけるタイメンを落ち着いて浅瀬に引き寄せ、ガイドのペトロが慎重に尻尾を掴みランディング。太い!
見事な体格のタイメン。
メーターオーバー109cm。



釣行2日目、この日はガイドのペトロ社長がスペシャルプランを用意しているとのこと。
キャンプから下流の釣り人が未だ入っていないであろうポイントに開拓に行こうとの提案でした。
相変わらずの悪路をプルゴンで飛ばし約5時間。
道中は典型的なモンゴルの風景がひろがる。


車を降り、そこからは牛や馬が歩いた跡の獣道を頼りに草木をかき分けながら川を探しました。
やっとの思いで川にたどり着き、安心したのもつかの間、なんとそこには釣り人が…
現地モンゴリアンフィッシャーマンが水温15度をパンツで釣っていました。


良さそうなポイントを狙うと60cm程のタイメンや小型のレノックが数匹釣れましたが魚影は薄いのか苦戦。
 そんな中でもさすがのペトロ社長はグッドサイズを釣り上げて見せてくれた。


私のは20cm最小タイメン。



ポイントを移動するもタイメンからの反応は無く、パイクとパーチがルアーにアタックしてくるも針がかりせず。
やはり苦戦。
日が落ちる前にキャンプに向けて引き返すことになりました。
帰路は長く、なぜか7時間。
どうやら道を少し間違えたらしく、キャンプに着いたのは深夜2時近くになっていました。
どうやら今日のギャンブルははずれ。温かいスープと満面の星空に慰められました。



翌日はキャンプの対岸に渡り、ゆっくりと釣りをすることに。
キャンプのすぐ下流には大きな淵がありその周辺を狙います。
ガイドのヤギさんが崖を登り、上から写真を撮ってくれました。


写真を撮りながら何か叫んでいます。
後で詳しく聞くと巨大なタイメンが上から見えたとのこと。しかも3匹。
1匹は150cmくらいの超大型、最初は木だと思って眺めていたら動いたので叫んだといいます。あとの2匹もメーターは確実にあり、巨大なタイメンの周りを子分の様にウロウロしていたとのこと。
ルアーは何度か魚の鼻先を横切ったが巨大はビクともしなかったらしい…。


写真ではよくわからなかったが丸の辺りに3匹いたそうで。
同じポイントで釣れてきたのは小型のレノックのみでしたが、タイメンもいたんですね…。
スレているのか、ルアーか、タイミングか、大型タイメンは手強いのでしょう。


キャンプより上流へ3kmほど行ったところには緩やかな深場のポイントがありグッと抑え込む当たりで80cmほどのタイメンが続けて釣れました。


このサイズのタイメンは多く、アベレージの様。



翌日、あっという間の最終日
日の出前からゴソゴソと支度をし、キャンプを抜け出して前日タイメンが連発したポイントを狙うことに。


しかし寒い。


気温差で湯気がのぼる水面に朝日が差し、幻想的な風景。
デカいのがドカンと喰ってくるのでは?この雰囲気に期待が高まる。


しかし… 期待とは裏腹、寒さに竿と糸は凍る。


ウェーダーとブーツも凍る。


更に釣果も…。
前日の好調はどこに?さすがに寒すぎたかかすりもせずに朝釣りは絶好のウォーミングアップと化しました。


さあ本番!日中はやはり効率の良いラフボートを用いての釣りをリクエストしました。


早々に同行したチェコ人のペッパーさんもアベレージサイズのタイメンをキャッチ。


しばらく釣り下り、大きな岩が点在する深みのポイントで私の竿にドスンと大物がヒット!今までにない重みと怒る巨体の首振りが手元に伝わり、すぐに相手がデカいと確信できました。
しかし合わせが甘かったか、痛恨のバラシ。やってしまいました。
悔しさがジワジワこみ上げてくるその途中、目の前の水面に人が飛び込んだかのような水柱がたち「バーカ!」と言わんばかりに針から逃れた巨大なタイメン飛び跳ねました。
釣り吉三平もびっくりの光景に言葉も出ませんでした。
ガイドのペトロもそれを見ていました。ペトロ曰く、「ミニマム130!…ヒュージ・タイメン!!」 …しばらくの放心状態を実感することができました。
その後しばらく行くと幸運にも良型のタイメンを浅瀬で発見しサイトで釣ることができました。これも不幸中の幸いと言えるのか。
111cm! 何とか待望のメーターオーバーを手にすることができました。


続いて深場のポイントではビックベイトで80程のアベレージサイズも連発しました。
岩が切り立った落ち込みでもヒット。


これもアベレージサイズのタイメンだと思って引き寄せた末に姿を見せたのは1mほどのパイクでした!
しかし手前でルアーがはずれてオートリリース。パイクもかなりお目当てだったターゲット。今回、見かけたのはノーザンのみですがセレンゲにはノーザンとアムールの2種類のパイクがいます。キャッチして写真が撮りたかった。


夕暮れ時、ヒットしたのはカワメンタイ(淡水タラ)。
この珍客をもって今回の釣行の締めくくりとなりました。



セレンゲのフィッシングキャンプは地方空港(ムルン)から陸路3〜4時間、超広大なモンゴルにおいて他のフィッシングキャンプに比べると割とアクセスが良い位置にあります。その分釣り人も入りやすいため魚はスレてしまっているのではという不安はありましたが、そこは現地を知り尽くしたガイドに助けられ、短い期間でもメーターオーバーのタイメンを含む魚達と巡りあうことができました。そしてまだまだ確実に巨体は潜んでいると確信することができました。惜しくもキャッチこそできませんでしたが、他にも魅力的なターゲットは多彩でパイクやパーチ、グレーリング、ナマズ、チョウザメなどなど魅力的なスター達も待ちうけています。
今回私たちと同じタイミングでチェコ人怪魚釣り師のヤコブさんのグループはずっと北のロシア国境、シシュギッドを釣っていました。こちらは一転の超秘境、なんとトナカイに乗って行くのだとか。帰国後に報告を受け、好釣果だった様子。
しかしモンゴルは広い。トナカイでタイメン…こちらも気になりつつ、とにかく逃した大物にリベンジ!再訪を心に決めました。



お問い合せ、お待ちしております。
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