トラウトアンドキング
フィッシングツアー
海外釣行報告
2014年8月
カムチャッカ半島
トラウトアンドキング ロゴ
ホーム | お問い合わせ | スタッフレポートに戻る
カムチャッカ半島 オパラリバー釣行レポート その@
2014年 カムチャッカ 釣行レポート その@ | そのA

ロシア東端のカムチャッカ半島は1990年代まで元ソ連の軍事目的の為に全く外部から人を寄せ付けなかった。その為太古からの自然が手付かずで残されている。
原始の姿を残す川には、ネイティブトラウトやサーモンで溢れている。

今回は、8月の中旬、半島南部のオホーツク海に流れ出すオパラリバーを訪れた。この川は以前からヘリアクセスでキャンピング&フィッシングをするツアーがあったのだが、最近、河畔にフィッシングロッジができたらしい。ヘリコプターは必要ないらいしが、地図を見てもロッジまで道らしきものはない。いったいどうやってロッジまで行くのだろうか、その川でどのような釣りができるのだろうか・・・


出発が危ぶまれた台風11号の雲を抜けて成田を飛び立ったチャーター機は、たった3時間半でカムチャッカ上空に至り、入り組んだ自然地形や美しい山々の風景を見せてくれた。





翌日、1日がかりで目的地を目指した。先ずは半島を横断してオホーツク海沿いの町まではこのバスで向かう。途中からオフロードになるが、ここまでは地図に道が載っている。





最後の町でランクルに乗り換え、海沿いの砂利道を南下した。結構快適な道だが1台はパンクしてしまった。地図ではこの先大きな河口があるのだか、橋もなくどうやって渡るのだろうか・・・





何と、河口で待っていたのはキャタピラ付きの水陸両用車だった!
これにランクルを1台ずつ載せてピストン運行で対岸に渡った。
水深が深くなるとプロペラで進む。







ここから、轍の深い悪路をひたすら走ると、次の河口らしきところで道路が行き止まり、そこにボートが数隻待っていた。ここがオパラリバーの河口らしい。
ここまでの激しい揺れに途中で買い込んだロシアビールは何本か破裂してしまった。





ここからこのボートで20分ほど川を上るとロッジがあるらしい。
いよいよ初めての釣り場やロッジの様子が分かる、旅のクライマックスのひとつだ。





平坦な原野を縫う広く浅い川をもう20分以上上っているが、ロッジらしき建物は全く見当たらない。下流部は茶色くゆったりと流れていてトラウトがいる雰囲気ではない。もっと上流に行かないとロッジに着かないのではないか・・・そして1時間以上経ち、寒さが限界に達してきた頃、突然左岸のブッシュが開け、想像していたものよりもずっと立派な建物や桟橋、ボートが見えた。





ロッジは広い敷地に何棟もあり、電気やお湯も24時間使える、離れにはロシア名物のサウナもあり、これからの釣り生活を快適に過ごせそうだ。我々が着いたらすぐに大量のロシア料理が用意されて、熱いスープが空腹の冷えた体に沁み渡った。





早速ボート桟橋でスピナーを投げてみると、すぐにガリエツ(オショロコマ)がヒットした。
今回の釣りはこのガリエツの猛攻にあうことになるが、この時はまだ知る由もない。





翌日、いよいよ釣りが始まった。川は幅が広いが、全体的に浅く、水草は良く茂っている。
立ち込みのフライフィッシングに向いているポイントが多い。





大きく川がカーブして、深いプールから払い出す流れにマウスフライを泳がせると、すぐにこんなコンディションのよいミキージャ(ニジマス)が2連発で飛び出した。





その対岸のシャローではガリエツがフライを流す度にヒットした。





最初のポイントから移動中、すっかり雲が晴れてきれいな形のオパラ山が見られた。
川に目を凝らすと、ガリエツらしき魚影が川底を埋め尽くすほどビッシリと付いていた。
ガルブッシャ(カラフトマス)も深場で群れをなしていた。





ポイント移動後もガリエツは釣れ続けた。
50cmを越える大型も多く、この日の最大魚は63cmもあった。





ロッジから釣りに出る時は玄関にぶら下げたウェーダーをすぐにテラスで履ける。
外の壁にはロッドホルダーもあり、楽に支度ができた。





2日目に上がったミキージャは68cmものモンスターだった。精悍な顔つきは魚ではなく恐竜のようだ。ガルブッシャの群れの後ろからピンクのストリーマーに食いついた。





この日もガリエツの猛攻にあった。どこにフライを流してもこんな魚体がかかってくる。
実は、この魚達は海から遡上したものだそうだ。体色もシルバーで丸々とした体形で、いかにも遡上魚の風貌だ。何よりも引きがイワナ族と思えないほど強い。一週間前はこんなに群れはいなかったそうだ。





今回はガリエツの大遡上に当たったのだ。シーランドリーバーデンと言えば北米でも重宝される対象魚である。





実際に見ると、その体色に目を奪われる。
オレンジの口紅と自然界ではありえないようなショッキングピンクの朱点が印象的だ。





マドラーヘッドのマウスで水面直下をリズムよくリトリーブすると・・・





本命のミキージャが元気に飛び出した。


ミキージャは今回一番のターゲットであったが、大量のガリエツに少々邪魔をされた感もあった。





迫力ある大型のガリエツは、今回最大の64cm。
ピンクのタスマニアンデビルのワイヤーにエッグボールを通したオリジナルカスタム仕様に出た。





ミキージャ狙いのマウスフライにも大型のガリエツが水面を割って飛び出した!





テンカラロッドでエッグボールを流してみると、宝石のような美しい魚体がかかった。ラインが出せないので何度ものされそうになりながら浅場に誘導した。





2014年 カムチャッカ 釣行レポート その@ | そのA
お問い合せ、お待ちしております。
ホーム | お問い合わせ | スタッフ釣行計画 | スタッフ遠征レポート | メール
トラウトアンドキング フィッシングツアー    Tel: 03-3544-5251    Fax: 03-3544-5532